翻訳元:Infiltration YouTube Channel、2018年2/12公開
- いつもここにいる。
「帰ってきたぞと言うには早すぎます。
ですが私が、Evo JapanとEvo U.S.両方を制した唯一のプレイヤーであるとは言えます」
(動画01:10〜、Evo Japan優勝後壇上でのインタビュー)
Infiltrationです。インタビュー動画(訳註:前回のインタビュー動画という意味か)を作ったのはもう大分前ですね。
先月Evo Japanに参加し、Evoチャンピオンに返り咲きました。
この動画で、ツイッターでもらった質問に答え、Evo Japanについて話していこうと思います。知りたいことのある皆さんに満足してもらえれば幸いです。
ストリートファイターVアーケードエディション初の大会
当初は、練習する時間を増やすことが大変でした。
知っていると思いますが、メナトが私の新しいメインキャラで、AEになり新しく追加された技があります。
Evo Japanのためには、練習している全ての瞬間が大事だと思ったので、本当に一生懸命練習しました。AEが出てから10日も経たないうちに行われる大会ですからね、やるべきことはたくさん練習することだけでしたよ。
AEについての考え
今までのところでは高く評価したいです、1人用のモードも以前に比べ増えましたしね。
プロゲーマーとしては、トレーニングモードが以前よりさらに好きになりました。AEでのアップデートのうち、1番良かったものの1つが有利・不利フレームの色表示です。フレームデータは多くのプレイヤーにとって難しいけど、ゲームを深く理解する為には必要なものですからね。
ロード時間が短くなり、修正された点もたくさんあります。
とても良いですね。
初級者がメナト、ジュリを使う上で大切なことは?
2キャラとも使うのが難しいキャラです。
ジュリは特別強いといえる技がありません。勝つためには繊細なプレイが必要だということです。
メナトを使いたいというプレイヤーの殆どは、使うのが難しいと感じています。
2キャラともトレモでの練習がたくさん必要で、事前にどのように試合を展開するのか考えておくことが大事です。
より多くの時間が必要ですし、より我慢強くなければなりません。もしあなたが、とてもゆっくり、注意深くプレイするのが好きならば、この2キャラはおすすめです。でもそうでないなら、おすすめしません。
ウメハラガイルの動画はどれぐらい研究した?いつメナトを被せようと決めた?
ガイルということについて言えばたくさん研究しましたが、ウメハラガイルを特別研究はしていません。
ウメハラさんはメナトのことをよく知らないだろうと考えていました。そしてそれは当たっていて、弾への対応や近づき方など、動きは予想通りのものでした。幸い、この試合では経験と分析でうまくいきました。
間違いなくとても良い試合でしたし、正直言えば、とてもラッキーでした。もしウメハラさんがメナトについてもっと知っていたら、負けていたかもしれません。次に戦えば、きっと今回のようなスコア(訳註:3-0)では勝てないでしょう。
私ももっと研究しなければいけません。
プロは負けるのを避ける為に、新キャラやテクニックの動画をアップするのを避けるべきだと思う?
正直、この類の動画をアップするのをためらうこともあります。ですが2018年の今、それを避けて通ることは誰にもできません。プロの配信を観ることもできれば、いつでもリプレイを探すことだってできる。
自分のテクニックを隠すよりそれに慣れたいですね、そういうものなのですから。だからこそオンラインマッチや配信をたくさんするようになりました。
(動画03:55〜、壮絶な屈伸合戦の途中で、屈伸を放棄し攻めてきたさくらに対し「裏切りもの!」と叫ぶインフィル。この試合はこちらで視聴可能。)
言い換えれば、プロはどんな状況であろうと勝たなければならないということです。
殆どの人は「インフィルが帰ってきた」と言っているが、個人的にはあなたが消えたことはないと思っている。
彼らが、あなたが大きな大会から消えたと思っているのはなぜだと思う?
Evo Japan優勝後、私は "I'm not back" と言いました。
「とても嬉しいけど、帰ってきたぞとは言うには早すぎます」
(動画04:14〜、Evo Japan優勝後壇上でのインタビュー)
でもみんながそんな風に思うのはわかります、去年はとても悪かったですから。だから、決して居なくなったことはありませんが、みんなが私のことを忘れてしまったことはわかります。
でも格ゲーコミュニティとストVから離れたことは1度もありません。この大会を通してそれに気付いてもらうことができ、嬉しかったですね。
いつもここにいます。決して離れることはありませんし、だから帰って来るということもありません。もちろんこれからも。
「インフィルが帰ってきた」という言ってもらうより、「いつもいてくれてありがとう」ということを言ってもらえるとありがたいです。
メナトは素早いキャラが苦手なので決勝のラシード戦ではジュリを選択されたように思えました。
キャラの使い分けの基準を伺いたいです。
メナトを使い続けたかったのですが、ラシードはメナトがもっともきつい組み合わせの1つです。厳しい試合になるとはわかっていましたが、思っていた以上だったので、ウィナーズファイナルで竹内ジョンに2タテされた後、ジュリに変えざるを得ませんでした。
去年優勝したマニラカップでの、石油王、もけ、がちくんとの3試合のことが頭にありました(訳註:この大会、インフィルは「ラシード3兄弟」全員と当たり全てジュリで撃破、優勝する)。ジュリへのジョンの対応を試そうと思ったのですが、1本取ることもでき手応えを感じました。そこで、もしもう1度グランドファイナルであたることがあればジュリを使おうと決めました。
もちろん、メナト同様ジュリにとってもラシードはきつい組み合わせです。ですが、メナトよりジュリを使った方が感触が良かったし、何よりラシード戦の経験もあり、ジョンはジュリのことをよく知らないのではと思いました。それで、ジュリの方が勝つ可能性が高いと思い、ジュリに決めました。
もっとも大きな違いは無敵技の有無で、ジュリにはEX昇竜がありますが、メナトにはCAの他にはありません。厳しい状況を抜ける為に、何度もEX昇竜を打ちました。ジョンは若いプレイヤーなので、守るより攻めたがると感じていました。上手く使えたと思います。
これまでの全ての経験が、ジョンが攻め継続したがることを読む助けになりました。
ファンへのメッセージ
去年は悪い成績でした。プロゲーマーになってから、もっとも厳しい時で、忙しすぎました。それが良い成績を残せていない理由です。だからAEをとても楽しみにしていました。
Evo Japanのチャンピオンになれてとても嬉しいです。ファンの方々には、応援してくれて感謝しています。
今年はEvo U.S.とCapcom Cupを優勝することを目標にしています。たくさんの大会に出たいですね。ファンを満足させ、良い成績を出せるよう、プロゲーマーであることに全てのエネルギーを注いだと言えるようにしたいです。
この動画で全ての質問に答えることができていることを願っています。私のチャンネルを観てくれてありがとうございます。
もし他にも質問があればコメントやメッセージを下さい。次回も、良い成績や良いニュースを届けたいと思います。
ですが私が、Evo JapanとEvo U.S.両方を制した唯一のプレイヤーであるとは言えます」
先月Evo Japanに参加し、Evoチャンピオンに返り咲きました。
この動画で、ツイッターでもらった質問に答え、Evo Japanについて話していこうと思います。知りたいことのある皆さんに満足してもらえれば幸いです。
ストリートファイターVアーケードエディション初の大会
当初は、練習する時間を増やすことが大変でした。
知っていると思いますが、メナトが私の新しいメインキャラで、AEになり新しく追加された技があります。
Evo Japanのためには、練習している全ての瞬間が大事だと思ったので、本当に一生懸命練習しました。AEが出てから10日も経たないうちに行われる大会ですからね、やるべきことはたくさん練習することだけでしたよ。
AEについての考え
今までのところでは高く評価したいです、1人用のモードも以前に比べ増えましたしね。
プロゲーマーとしては、トレーニングモードが以前よりさらに好きになりました。AEでのアップデートのうち、1番良かったものの1つが有利・不利フレームの色表示です。フレームデータは多くのプレイヤーにとって難しいけど、ゲームを深く理解する為には必要なものですからね。
ロード時間が短くなり、修正された点もたくさんあります。
とても良いですね。
初級者がメナト、ジュリを使う上で大切なことは?
2キャラとも使うのが難しいキャラです。
ジュリは特別強いといえる技がありません。勝つためには繊細なプレイが必要だということです。
メナトを使いたいというプレイヤーの殆どは、使うのが難しいと感じています。
2キャラともトレモでの練習がたくさん必要で、事前にどのように試合を展開するのか考えておくことが大事です。
より多くの時間が必要ですし、より我慢強くなければなりません。もしあなたが、とてもゆっくり、注意深くプレイするのが好きならば、この2キャラはおすすめです。でもそうでないなら、おすすめしません。
ウメハラガイルの動画はどれぐらい研究した?いつメナトを被せようと決めた?
ガイルということについて言えばたくさん研究しましたが、ウメハラガイルを特別研究はしていません。
ウメハラさんはメナトのことをよく知らないだろうと考えていました。そしてそれは当たっていて、弾への対応や近づき方など、動きは予想通りのものでした。幸い、この試合では経験と分析でうまくいきました。
間違いなくとても良い試合でしたし、正直言えば、とてもラッキーでした。もしウメハラさんがメナトについてもっと知っていたら、負けていたかもしれません。次に戦えば、きっと今回のようなスコア(訳註:3-0)では勝てないでしょう。
私ももっと研究しなければいけません。
プロは負けるのを避ける為に、新キャラやテクニックの動画をアップするのを避けるべきだと思う?
正直、この類の動画をアップするのをためらうこともあります。ですが2018年の今、それを避けて通ることは誰にもできません。プロの配信を観ることもできれば、いつでもリプレイを探すことだってできる。
自分のテクニックを隠すよりそれに慣れたいですね、そういうものなのですから。だからこそオンラインマッチや配信をたくさんするようになりました。
(動画03:55〜、壮絶な屈伸合戦の途中で、屈伸を放棄し攻めてきたさくらに対し「裏切りもの!」と叫ぶインフィル。この試合はこちらで視聴可能。)
言い換えれば、プロはどんな状況であろうと勝たなければならないということです。
殆どの人は「インフィルが帰ってきた」と言っているが、個人的にはあなたが消えたことはないと思っている。
彼らが、あなたが大きな大会から消えたと思っているのはなぜだと思う?
彼らが、あなたが大きな大会から消えたと思っているのはなぜだと思う?
Evo Japan優勝後、私は "I'm not back" と言いました。
「とても嬉しいけど、帰ってきたぞとは言うには早すぎます」
(動画04:14〜、Evo Japan優勝後壇上でのインタビュー)
でもみんながそんな風に思うのはわかります、去年はとても悪かったですから。だから、決して居なくなったことはありませんが、みんなが私のことを忘れてしまったことはわかります。
でも格ゲーコミュニティとストVから離れたことは1度もありません。この大会を通してそれに気付いてもらうことができ、嬉しかったですね。
いつもここにいます。決して離れることはありませんし、だから帰って来るということもありません。もちろんこれからも。
「インフィルが帰ってきた」という言ってもらうより、「いつもいてくれてありがとう」ということを言ってもらえるとありがたいです。
メナトは素早いキャラが苦手なので決勝のラシード戦ではジュリを選択されたように思えました。
キャラの使い分けの基準を伺いたいです。
キャラの使い分けの基準を伺いたいです。
メナトを使い続けたかったのですが、ラシードはメナトがもっともきつい組み合わせの1つです。厳しい試合になるとはわかっていましたが、思っていた以上だったので、ウィナーズファイナルで竹内ジョンに2タテされた後、ジュリに変えざるを得ませんでした。
去年優勝したマニラカップでの、石油王、もけ、がちくんとの3試合のことが頭にありました(訳註:この大会、インフィルは「ラシード3兄弟」全員と当たり全てジュリで撃破、優勝する)。ジュリへのジョンの対応を試そうと思ったのですが、1本取ることもでき手応えを感じました。そこで、もしもう1度グランドファイナルであたることがあればジュリを使おうと決めました。
もちろん、メナト同様ジュリにとってもラシードはきつい組み合わせです。ですが、メナトよりジュリを使った方が感触が良かったし、何よりラシード戦の経験もあり、ジョンはジュリのことをよく知らないのではと思いました。それで、ジュリの方が勝つ可能性が高いと思い、ジュリに決めました。
もっとも大きな違いは無敵技の有無で、ジュリにはEX昇竜がありますが、メナトにはCAの他にはありません。厳しい状況を抜ける為に、何度もEX昇竜を打ちました。ジョンは若いプレイヤーなので、守るより攻めたがると感じていました。上手く使えたと思います。
これまでの全ての経験が、ジョンが攻め継続したがることを読む助けになりました。
ファンへのメッセージ
去年は悪い成績でした。プロゲーマーになってから、もっとも厳しい時で、忙しすぎました。それが良い成績を残せていない理由です。だからAEをとても楽しみにしていました。
Evo Japanのチャンピオンになれてとても嬉しいです。ファンの方々には、応援してくれて感謝しています。
今年はEvo U.S.とCapcom Cupを優勝することを目標にしています。たくさんの大会に出たいですね。ファンを満足させ、良い成績を出せるよう、プロゲーマーであることに全てのエネルギーを注いだと言えるようにしたいです。
この動画で全ての質問に答えることができていることを願っています。私のチャンネルを観てくれてありがとうございます。
もし他にも質問があればコメントやメッセージを下さい。次回も、良い成績や良いニュースを届けたいと思います。
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