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Final Round主催者Shin Blanka氏の声明

翻訳元:Shin Blanka氏のFacebook、2018年3/21公開

Final Round 2018終了後、
大会主催者のShin Blanka氏がFacebook上にて声明を発表




(引用元:Final Round公式サイト



翻訳者より:今回の翻訳にはFuguTabetaiさんにご協力頂きました。この場を借りお礼申し上げます。



(前略)

 はじめに、そして何よりも、今までで最高のFR(訳註:Final Round)にしてくれた妻とスタッフ、全てのボランティアに感謝したい。Shondaは十分余裕のある数のボランティアがいるか確認してくれた!そのおかげで、何人かボランティアがいなくなったり来なかったりしたとしても、ボランティアにくたくたになるまで働いてもらう必要はなかった。今年のボランティアの人たちは最高だ!新しいボランティアがたくさんいたけど今のところ悪い報告は1つも受けてないよ。FR 2018を最高のものにしてくれてありがとう!

FRのメインスタッフに賞賛を
 Patrick、Justin、Jordan、Ben、Jon、Scott、Josh、D、Matt、Mel、Ant、Scooby、Nasir、Edward、Shola、Mayflor。君たちみんなのおかげで今年の私の仕事はとても楽になった。みんな頑張ってくれてとても嬉しかったよ。実際今年は古くさいゲームで大会に参加することもできた、めったにあることじゃないよ!ありがとうみんな最高さ!みんな愛してるぜ。

配信スタッフへ
 週末を通してミス1つない素晴らしい仕事だったよ!
FunkyP
Bifuteki
DataFGC
10/0 productions
Kombatnetwork

 ソーシャルメディアはどの配信についても熱心に話してたよ!

Big E Gamingクルーへの感謝
 E、Lil E、Holland、buck、rice(それとsmurf、日曜まで会えなかったけど!)。南のファミリーを助けてくれてありがとう!(訳註:Final Roundの行われているアトランタは、Big E Gamingの拠点と思われるフィラデルフィアから直線距離で1,000km以上南西にある。東京から九州南端ないし北海道東端に相当)

スポンサーへの感謝
 FR 2018に協力してくれたカプコンとバンダイナムコ!CPTとTWTだけでなく、最新タイトルのSF 30th アニバーサリーコレクションとソウルキャリバーVIの試遊もやってくれた!FR 2018の参加者は発売前にプレイできたことに興奮してたよ!

 FR 2018を無事終わらせてくれた、そして観戦してくれたみんなありがとう!参加人数は過去8年で最低だったけど今年の大会に参加してくれた皆一人ひとりに感謝してる。

クリアバッグ(訳註:今回導入された、透明なバッグでしか荷物を会場に持って入れないというルールのこと。セキュリティ上の懸念から導入された模様)について私の妻に失礼な態度をとった人物へ
(一部翻訳省略)あなたには私の大会に関わって欲しくない!

 このことがあって、この投稿の以下の部分に書くが、引退という考えに至った。大会の終わりに手短に述べもしたが、機材をまとめて決められた時間までにホールを出なければならず、ちゃんとした説明ではなかった。残念ながらFR 19(訳註:2年前の大会)以来、ソーシャルメディア上の魔女狩り(訳註:集団であることないこと叩くこと)から参加者数を回復することはなかった。あの年に起こった全てのことは私に責任があるし、なぜ参加者数が落ちたのか理解している(訳註:2年前、ストVが発売された年のFR 19で運営に問題があったようで、そのことか)

 去年は正しい方向に向かった大きな進歩だと思った、けど今年は去年よりも参加者は少なかったし私は間違ってたようだね。一昨年と去年の合計参加者の3分の2を失ったんだ!全員が1つの空間で快適にいられる、十分な広さのあるもっと大きな会場を用意するために、限界を超えたことをやった。過去2回の会場で問題ないという保証はなかったんだ。笑えるのは、今回の会場は大きすぎて複数のゲームに参加してるとたくさん歩かなきゃいけないっていう不平を耳にしたことだよ!

 踏んだり蹴ったりさ。24時間解放のBYOC(訳註:自分たちで機材を持ち寄って遊ぶこと)会場を用意すれば小さすぎると言う、だがもっと大きなところを借りなければいけないほど混雑してるのを見たことは1度もない。私にすれば、私がすることなすこと顕微鏡で調べられて糸の1本でもはみでていれば大げさな話にされてるように見える、いつも午前1〜3時に終わってる他の大会のことは何も言われないのにね。他の大会には他の、私には私の基準がある。残念なことにEも巻き込まれているがそれはフェアじゃない。

 クリアバッグについて不平をいう人々がいて、私が大会の何を改善しようとしてるかは重要じゃないんだという気持ちだ、何が起きてるか理解しようとするより煽りたてる方が人気のようだね。借金もしてきたし出資にも頼ってきた、やりきった!個人的な意見としては、コミュニティーがFRをこれ以上求めてないのは火を見るより明らかだ!国内プレイヤーより海外トッププレイヤーの方が多いというのが、アメリカの格ゲーコミュニティーがFRを見捨てたということをはっきり物語っている。大会を改善しようとして何をするのかなんて気にされてない、死んだと見られてるのさ!

 私の腹を立てさせているのは、私は格ゲーコミュニティーを放棄したことなんてなかったということだ、大会の2日前に母親がこの世を去った時でさえ。格ゲーコミュニティーの為に母親の喪まで犠牲にしたのだから、コミュニティーは決して私に食ってかかったりしないだろうと思ってたよ。でも明らかに間違ってたし、そんな風に思うのはバカだったね。FR 19の後、FRは死んだということは理解してるし、死んだ肉体に命を吹き込もうと2年間頑張った!

 大会を運営する喜びはこの2年で吸い取られた。報われない仕事だということはわかっていたけど、今じゃ格ゲーコミュニティーのダブルスタンダードを常に経験する最悪の仕事さ。自分の金、そして最も重要な自分の時間をこれ以上無駄にできないし、するつもりはない。なべて良いことに終わりあり、さ(訳註:英語のことわざ)

 大会4週間前には完全なスケジュールを出すよう求められ、300人を登録するのがやっとの時、どうやってちゃんと計画するべきなんだ?もちろん1ヶ月前には事前に完全なスケジュールがないと自分たちが何をしているのかもわからないさ。登録を締め切った時は、結局900人近い参加者になってた、でも私たちはその時わかっている情報で最善を尽くしたよ。

 私の目標はこの大会を素晴らしいものにして去ることだった。8年間で最低の参加者数に加え今までで最高額の運営費となれば、スタッフと会場の費用を払って立ち去るのみさ。メッセージはちゃんと受け取ったよ!すげえ完璧に近い大会なら戻ってきてもう1度やろうってなったろうね。自分ではかなりよくやったとは思うけど、いい感じなうちに去りたかったのさ。

 今回のFRは素晴らしかった。スタッフとボランティアは完璧だった。予定通りだったし、配信がなければ殆どのビッグマッチは予定より早くできてただろう。週末、このシーンに関わってきた年月と、自宅での開催からどのように成長してきたかについてじっくり考えたよ!それで気持ちがとても落ち着いたし、だからスーツを着たのさ、もしみんなが私を目にするのがこれで最後なら永く覚えておいてもらいたかったからね!これが最後の大会になると誰かに言うこともしなかった、なぜなら最後のFRだからという理由で来て欲しくはなかったからね!

 私は、FRに来た全ての人が、FRのことを信じて、もしくはFRにもう1度チャンスを与える為に来たのであって欲しかった。そうすればFRの名前を本当に信頼している人々なのだとわかる。FRがいまだ必要とされているのか、それとも他のイベントなのか、知る必要があった。答えは得た、なぜかも理解している。大会主催者をやめるのかという質問を受け取っている。格ゲーコミュニティーを見捨てはしない。FRは格ゲーコミュニティー全体から望まれたり必要とされてないと感じてるのさ!正直言えばFRがかつてあったような形に戻れるとは思わない。

 これが大会の前と後に感じてたことだ。大会が終わって私が話してることに耳を傾けていた人たちの顔を見た時、私を見つめてた彼らの目には懐疑の色が見えた。そして海外のプレイヤー達は、Final Roundを終わらせないで下さい!あなた達の大会が大好きなんです!って感じだったね。他にもこっちへやって来て、やぁラリー(訳註:Shin Blanka氏の名前)、君が決めたんなら何であれいいじゃないか、って感じの人もいた。私たちはあなた方がとどまってくれることを願うが、去ったとしても理解できる。

 FRを一層大きくするため、来年に向けた今後の計画についてスタッフが尋ねて来て私を一層笑顔にしてくれてるよ!彼らは私が本気なのかそうじゃないのか確かではないと思うけど、それでも味方をしてくれる!終わりになるが、今回、最も大きな苦情の1つだった一昨年の会場が小さすぎたという問題を解消するために、自分の予算をはるっっっっっっっっっっかに超える今回の会場を借りた。金と時間を無駄にはできない。意見はたくさん受け取った、だけどもう1度FRをやるかどうかは考える時間が必要だ。現在のところはTFC(訳註:秋に行われるThe Fall Classicという大会)が私がやる最後の大会だ。すでに一緒にTFC 2018を企画し始めているからEを独りにはしたくない。

 今年は自分が関わってきて最高のFRだった、来てくれた全ての人にお礼を言いたい。心の底から、本当に感謝してるよ!格ゲーコミュニティーの成長の障害には絶対なりたくなかった。そうすることで本当の進歩が起きるなら喜んでそうするよ。絶対なんてことはないが、TFCには挨拶しに顔を出すよ!みんなまたな!本物の仲間だ!




翻訳者より:
 上のFinal Round主催者の声明を翻訳したことで、私が予想していなかった形でこの件が話題になりました。
 個人的には建設的な議論に目を向けて頂きたいと思い翻訳をしましたので、建設的な議論がなかったとは思いませんが、某プロ1人のみが批判を受けつつこの件が終わりつつある(ように見える)現在の状況を少し残念に思っております。
 決して彼の意見に賛成する訳でも、彼を批判している人たちを非難する訳でもありません。実際、私個人としては彼の意見には全く同意できません。
 それでも、空気を読みがちな国民性のなか、大勢に迎合せずに自分の意見を出せる彼は、あくまでその点についてはですが、素晴らしいと思っていますし、健全なコミュニティーはそれが出来るべきだと思います。

 そういった理由もあり、また、自分の翻訳が発端になったこともあり、何かできないかと頭を悩ませていました。
 今件についての意見はできる限り収集する努力をしていたのですが、その中で、みなさんに知ってもらいたいと思うものが出てきました。
 ここではその一部を共有したいと思います。掲載順は時系列です。


















































石井プロの意見まとめ(配信より)

①一定の規模を超えたイベントの主催者は大体ヘラってしまってる。すごくしんどそうに見えるし、実際しんどいと思う。
 それは何故なのか。

②超大前提として大会やイベントを主催している人は超偉い。ホントに神。プレイヤーとしての立場からはリスペクトしかない。実際、最初はある一定レベルのリスペクトを得る。
 しかし大会規模が増えるとコアなプレイヤー以外の目に触れる機会が増える。そして、そういった「観客」にとってイベントというものは完璧に遂行して当たり前。100点から減点方式で採点される。しかも、(特にストVだと)大会に参加するプレイヤーより「観客」が圧倒的に多い。
 そうなるとリスペクトが増えないまま文句だけが増えていき、主催者の負担は増え続けていくという状況になる。

③彼らは格ゲーがめちゃくちゃ強い訳ではないが格ゲーが大好きで、格ゲーで自己実現をすべくイベントの主催をはじめる。自分(石井プロ)にとってはPV作成がそれだから気持ちがわかる。ウメハラさんがプロフェッショナルの流儀で言っていた「自分であることが必要とされる仕事をする充実感」。
 にも関わらず上記のような状況だと普通はヘラっちまう。これが現在の状況。

④ではどうするべきなのか?
 私(石井プロ)の意見は、ある一定規模を超えた大会はビジネスとして成立・成功する形を目指すべきだと思うし、リスペクトの代わりに金銭的な報酬を受け取るほうが健全だと思う。リスペクトが得られないのはしょうがない、そういうものだと思う。
 個人的に、お金を貰って主催などをしてる人にはヘラってる人はいないというイメージがある。























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