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はじめてのCapcom Cup観戦ガイド vol. 5




Capcom Cup 2017 プレビュー
:第1ブロック


(引用元:Capcom Pro Tour公式サイト



CC 2017概要

 すでにある程度は説明させて頂きましたが、もう少し細かい部分を説明しますと、

出場者は全32名:
 前年度王者(注1)1名
 CPT 2017ランキング上位30名
 最終予選(注2)優勝者1名

注1:前述のとおり前年度王者ナックルが辞退した為、CC 2016で2位だったリキ姐が代わりに出場。
注2:CC本番前日に開催される。

形式はダブルエリミネーション形式のトーナメント

 という内容です。

 ここで、「ダブルエリミネーション」について説明させて頂くと、ざっくり言えば「2回負けたら終わり」です。
 全プレイヤーは「ウィナーズ」側のトーナメントから戦いをはじめ、1度負けると「ルーザーズ」側のトーナメントに移ります。さらに「ルーザーズ」側で負けてしまうとその大会から敗退となる、という形式です。
 これが一番重要なのは、「決勝戦(グランドファイナル)」です。ウィナーズを登り決勝までたどり着いたプレイヤーはその時点で「無敗」ということになります。対してルーザーズから登ってきたプレイヤーは「すでに1敗している」のです。つまり、ここでウィナーズ側のプレイヤーに「1勝のアドバンテージ」が生まれます。
 しかもこの「1勝」というのは、「3セット」で1勝なのです。ということは、ウィナーズ側のプレイヤーは最短で3回の勝利で優勝できるのに対し、ルーザーズ側のプレイヤーは6回勝利しなければ優勝できません

 しかし、このアドバンテージもまたドラマを生み出すのに一役買うことがあります。
 件のPunk対ときどですが、実はときどはルーザーズ側だったのです。しかも、ときどをルーザーズに叩き落としたのは何を隠そうPunkだったのです。つまり、一般的に見ればPunk対ときどの決勝戦は「絶望的な状況」だったのです。
 にも関わらずときどはPunkに圧勝します。
 こういったことも格ゲーファンを熱狂させる要素の1つなのです。



 それでは出場プレイヤーを紹介していきたいと思いますが、すでにトーナメント表が発表されていますので、1回戦の組み合わせにそって進め、便宜上トーナメントを「4ブロック」に分けて紹介していきます。この各ブロック計8人のうちの1人が、TOP8のウィナーズ側4人のうちの1人となります。
 また、他のスポーツでもよく言われることですが、「応援するプレイヤーを決める」と何倍も楽しめますよ。決してここに書いてある紹介を覚える必要はありませんし、何なら全部読まなくても大丈夫です。流し読みして、「この人かっこいいな」「こいつ面白そう」「wwwww」と思えるプレイヤーを1人でも見つけることが出来れば大会をもっと楽しめるはずです。

参考:格ゲーチェッカーさんによるCC 2017トーナメント表紹介



第1試合 - Punk vs 最終予選優勝者

 今年のCPTランキングで、2位ときどの2125P3位ナックルの1870Pに対し、Punkは3080Pという大差で1位に君臨、信じられない数の優勝を手にしています。CPT 2017の(最終予選と決勝大会を除いた)最後の大会「北米地区決勝大会」でも優勝しています。
 持ち味はなんといってもその反射神経。「ヒット確認」と呼ばれる、「攻撃がヒットしていたら次の攻撃に繋げる、ガードされていたら出さない」というテクニックを息をするように行います。このテクニック、(ものにもよりますが)猶予が0.2〜3秒とかそんなレベルです。そのほんのわずかの間にヒット/ガードを見て、次のボタンを押すか押さないを判断・実行しているのです
 それ以外にも他のトッププレイヤーでも難しいことを平然と行なったり、複数のキャラを使って見せたりします。ときどと並ぶ、現「世界最強」。
(リンク:格ゲープレイヤーWikiさんによるPunk紹介

 その相手となるのは、CC本番前日に行われる「最終予選」を優勝したプレイヤー。以下に注目プレイヤーを挙げます(※この項目は僕の好みをいくばか反映しています)。

シャオハイ(中国):スーパーシャオハイが出てくれば優勝候補。スピードタイプの「キャミィ」を使います。
(リンク:格ゲープレイヤーWikiさんによるシャオハイ紹介

インフィル(韓国):Evo 2016覇者ですが、S2はキャラ選びにも苦しみ、現在は弱キャラでテクニカルタイプの「ジュリ」がメインキャラと思われます。9月にはそのジュリで優勝するも間に合わず、最終予選に望みを託します。多キャラ使いで有名な為、隠し玉を出す可能性も。
(リンク:格ゲープレイヤーWikiさんによるインフィル紹介

The Cool Kid93(クールキッド、アメリカ)「アビゲイル」という、簡単に言えば「超パワー馬鹿」タイプで、あまり強いとはされていないキャラを使い、CPT最後の大会で強豪プレイヤー達を次々に「ぶっ壊し」、優勝。会場は凄まじい盛り上がりでした。その優勝者と北米地区の成績上位者で争われる翌日のトーナメント(北米地区決勝)でも優勝すれば、一足飛びにCC出場権獲得というところでしたが優勝ならず。最終予選のダークホースです。

右がアビゲイル。左のやられ役はリュウ。

(リンク:格ゲープレイヤーWikiさんによるクールキッド紹介

ネモ(日本):社会人プロゲーマー。兼業プロであるため十分な数の大会を周れず、CPTランキング最終59位で終えていますが、その実力は間違いなく世界トップレベル。「ザンギエフ」という投げキャラが嫌い
(リンク:格ゲープレイヤーWikiさんによるネモ紹介

ストーム久保(日本):非プロ。日本最強アビゲイル。ウメハラの映画プロジェクト「9road(ナインロード)」のオーディションを受けるも落ち、ファンから貰ったドネーション(寄付金)によって渡航資金を賄い決死の覚悟で挑んだCanada Cupという大会では、ミスにより予約した飛行機に乗れず、借金して翌日の便でカナダへ渡るも結果は17位タイ。最終予選は久保の人生を賭けた戦いです。
(リンク:格ゲープレイヤーWikiさんによる久保紹介



第2試合 - ウメハラ vs Brolynho

 ウメハラについてはご存知の方も多いと思います。その功績や実力についてはネットでいくらでも情報を拾えますのでここでは敢えて触れません。
 大会で戦っている間は感情を全くと言っていいほど表にしない非常にストイックな姿勢を見せますが、私生活では、酒を飲んでは記憶を無くし、海外に行っては財布やパスポートを失くすというダメ人間お茶目な一面を持っています。ダイエット中。
 現在「BeasTV(ビースティービー)」という自身の配信番組から発展した「9road」という映画プロジェクトが進行しており、「そのプロジェクトの資金を稼ぐため」という最早何のプロなのかわからない謎のモチベーションでCCに臨みます
 使用キャラは移動要塞「ガイル」
(リンク:格ゲープレイヤーWikiさんによるウメハラ紹介

 Brolynho(ブロリーニョ)はブラジルのプレイヤー。数少ない南米プレイヤーの中で、最も活躍している選手と言えるでしょう。使用キャラはパワー寄り万能タイプの「ネカリ」。プレイヤーネームの由来はドラゴンボールの「ブロリー」
(リンク:格ゲープレイヤーWikiさんによるブロリーニョ紹介



第3試合 - かずのこ vs Big Bird

 かずのこは日本のプレイヤーで、常人には到達できない「強心臓」の持ち主。
 よく特徴に挙げられるのが「パナし」と呼ばれる、簡単に言えば「ハイリスク・ハイリターンなギャンブル」。これを大事な試合で平然と連発したりします。
 また、ジャンプ後に軌道を変化させる技を得意とし、よく「飛んで降りるだけ」と揶揄されます。
 使用キャラはキャミィ
(リンク:格ゲープレイヤーWikiさんによるかずのこ紹介

 Big Bird(ビッグ・バード)はアラブ首長国連邦(UAE)のイケメン大学生プロ
 ストVでは長く「ケン」というキャラで有名でしたが、ここへ来て「ケンにこだわっていては全ての試合には勝てない」と、プライドを捨てて他のキャラも使う覚悟であるとインタビューで話しています。
(リンク:格ゲープレイヤーWikiさんによるBig Bird紹介



第4試合 - Xian vs MenaRD

 Xianについてはある程度説明したので人物像については割愛。
 使用キャラであるいぶき「Vトリガー」(超必殺技みたいなもの)である爆弾があまりにも強力で、視聴者からは「ボンバーマン」などと揶揄され嫌われる傾向にありますが、弱キャラやり込みからの弱体化に泣いてきたXianだけはどれだけボンバーしても許されます

女子高生忍者いぶきのVトリガー「六尺焙烙玉(ろくしゃくほうろくだま)」。
忍ぶ気は全く感じられません。
被害者はガイル。

(リンク:格ゲープレイヤーWikiさんによるXian紹介

 MenaRD(メナアールディー、通称メナ)はドミニカ共和国から現れた新星。パワーキャラ「バーディ」がメインキャラ。
 中南米の大会で結果を出し続け、見事CC出場権を獲得します。
 大会でPunkを破った際に「首切り」パフォーマンスをする一幕も。


試合中ふざけた態度を取り続けていたPunkに対する、格ゲーマーとして正しい礼儀作法。

(リンク:格ゲープレイヤーWikiさんによるメナ紹介






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